リスボン1 ホテルと市電とケーブルカー
この旅ではリスボンには計5泊しました。
Lisbon Dreams Guest House
前半のシントラ、オビドスへの日帰りのベースとして予約したゲストハウス。
それぞれロシオ駅、セッテリオスバスターミナルへとアクセスするので地下鉄のブルーラインに近いところで取りました。
最寄り駅はイエローラインの起点のラット駅。ブルーラインまでは一駅、空港から来るときにはレッドラインのサルダーニャ駅から二駅という、まあまあの利便性でした。
またゲストハウスの下にはスーパーもあり何かと便利でした。
朝ごはんはサービスされるので、水とかビールとか。
シングル個室で借りました。あまり広くはないのですが、いずれも日帰りで遅くなってたのであまり気にしならなかったです。
ベットメイクと一緒に毎回りんごが添えられてたのがオシャレで印象的。
Pensão Londres
旅行後半の2泊はガッツリリスボンを観光するので、リスボンの雰囲気が大いに感じれるバイロ・アルト地区のホテルに泊まりました。
ロシオ駅の裏手、ケーブルカーで登った展望台の近くで教会やレストランも多く、散歩もなかなか楽しい地区でした。
建物はちょっと年季が入ってますが、その分リフトとかは味がありましたw
リスボンの路面電車とケーブルカー
リスボンは坂の町で、緩やかな勾配のところは路面電車、急なところはケーブルカーと市民の足が多いです。
それぞれ昔ながらの車両に坂の街並み。そして海が素晴らしい景観を生んでます!
ベレン地区へと向かうテージョ川沿いの坂のない15番路線は低床式の新型トラムも走ってます。
そしてバイシャ地区からバイロ・アルト地区への垂直移動にエレベーターとあります。
これらの交通機関にバスや地下鉄も乗れるリスボンカードは結構お得で利用してました。
サンタ・ジェスタのエレベーター
エレベーターを登ると崖下のバイシャ地区、そしてその先にあるサン・ジョルジェ城を眺めることができます。
乗ったのは夜だったので夜景です。
バイシャ地区の通りと広場は光に満ち溢れていて幻想的。光の道の先にサン・ジョルジェ城。夢のような光景でした!
ケーブルカー ビッカ線
リスボンで一番景色のいいケーブルカーです。市電の25番と28番を結ぶ坂を走るこの線は坂の眼下に広大なテージョ川が流れて、坂の町とケーブルカーの組み合わせが最高にマッチします。
ケーブルカー グロリア線
ロシオ駅近くのレスタウラドーレス広場から バイロ・アルト地区のサン・ペドロ・デ・アルカンタラ公園へ登る線です。
後半の宿のペンサオ・ロンドレスの最寄りの路線で昼夜と何度か利用しました。
市電
市内を走る路面電車はこの昔ながらの車両が多いです。新型も走ってますが、この年季の入った板敷きの車両がやはり旅先にはいい感じですね。
アルファマ地区などはこんな細い道にも市電が走ります!
乗ってみると家々が車窓から近くて、なかなかワンダフルなアトラクションのようでしたよ!
個人的にリスボンで市電を一番カッコよく撮るならここ、バイシャ地区からアルファマ地区に入るところにあるカテドラル前です!
重厚なカテドラルの脇からカーブして正面にレールが引かれていて、中世と近世の対比を楽しめます!
リスボンの冬の風物詩、焼き栗屋台。市内の広場やちょっとしたところにたくさんお店がでてました。
サグレス岬
サグレスの岬へ向かう1本道はまっすぐで遥か遠くに見えました。
すたすたあるとついに見えてきました。サグレス岬の砦の入り口です。
砦の入り口入ってすぐに物見台が。
登って、街の方面を見ると、ここが大西洋に突き出た突端ということがよくわかります。やはり街からはそれなりに歩きますね。
砦内は資料室に礼拝堂があります。
礼拝堂といっても小さいのですが、シンプルな白壁に光が指す内部はなかなか神秘的。
中から入り口を見るとなにもない砦内部が広がるシチュエーションもいいですね。
岬の突端まで来ました。
ロカ岬は確かにユーラシア大陸最西端ですが、やはりここの最果て感はいいですね。
このサグレス岬の更に先はアフリカ大陸を掠めてひたすら大西洋が続き南米大陸まで行ってしまいます。
サグレス岬から少し西に突き出ているサン・ビセンテ岬。こちらには東大などがあります。
砦を見学している観光客は自分含めて片手にも満たない数でしたが、釣り人は結構いました。
海鳥たち。釣り人の魚をゲットw
そして、サグレス岬の猫たち。
この砦には多くの猫が居着いていました。こちらも釣り人からのおこぼれを待っていたり。
猫たちを見て、砦内を散歩していたら簡単に時間が過ぎてしまいました。
サグレス、素晴らしいところでした。
人口も2,000人おらず静かな街でしたが、海外旅行でここまで郷愁を感じる土地はいままで行ったことがないです。
今回はアルガルヴェ地方を東から西と移動してこの地に来ましたが、リスボンからはラゴスまでのバスがそれなりにあり、ラゴスからサグレスまでの路線バスも1日に7,8本はある感じでしたので来るのはそれほど難しくないと思います。
ポルトガルに行く機会があり、リスボンから遠出をする余裕があればぜひ行ってみるべき場所としておすすめします。
サグレス街歩き1
今回の旅の最終目的地、サグレスへ向かいます。
ラゴスのバスターミナルから路線バスに乗り込み1時間。
途中にいくつかの街で人がポツポツ降りて最後まで乗っていたのは数えるほど。
やってきました。ここがサグレスの街の中心です。オフシーズンでほとんど人いません。
猫発見。
アヒル。
宿に荷物をおいてサグレス岬まで海岸線を散歩です。
冬ですが天気もまあまあで比較的穏やかな大西洋を脇にあぜ道をてくてく。
ビーチにもほぼ人気無く、最果てにやってきたことを実感できて旅情としては最高でした!日本の果ての離島へ行ったときのような高揚感を思い出します。
こんな所まで来れたなら、これからもうどこでも行けそうな。そんな感じ(大げさ)
海岸線から少し街側に行ってみたら、公園に昔の砲台が。
向かっているサグレス岬も要塞跡となっていて、ここが防衛の要衝であったことが伺えます。
この道の先に目指すサグレス岬、ユーラシア大陸の果て、イベリア半島の南西端があります!
Pontalaia Apartamentos Turísticos
今回のお宿。サグレスのポサーダの向かいにあるコンドミニアムタイプの宿です。
庭の先に大西洋も見える部屋。他に宿泊客居なさそうでしたのいい部屋当ててもらいました。
1LDK、リビングも寝室も広い!お風呂もゆったりのバスタブ。夏にバカンスで使うととっても良さそうな部屋でした!
Restaurante Carlos
この日の夕食は宿から街に向かい、ポルトガル料理を。
ポルトガルでビールと言えばどの店に行ってもサグレスです。店によっては黒ビールもありますが、今回の旅行ではほとんどラガータイプのサグレスを飲んでました。
苦味が強めの辛口タイプ。これが美味い!魚にも肉にも合います!
ちなみに綴りも街の名前と同じく「Sagres」。何か関係あるのかと思えば、ビールの方はポルトガルの帆船サグレス号から取られているそうです。
海の街に来たので、ご飯も海のものを。ポルトガルではメジャーな料理のタコのリゾットをいただきました。
これが美味い!タコの出汁もよく出ててご飯にベストマッチです!!
ラゴス散歩
終着駅はやはり風情がありますね。駅舎もなかなかオシャレです。
旧駅舎が新駅舎の目の前に残ってありました。
こちらは伝統的な駅舎ですね。緑の濃いアズレージョが美しいです。
壁やドアには落書きも多くてきれいな状態ではありませんが。
深夜特急での終着地点サグレスへはラゴスから路線バスで1時間弱。
バスターミナルは駅とはマリーナを挟んだ向こう側になります。徒歩でしたらこの歩行者用の橋で直線的にバスターミナルへ行けます。5分ほど歩きます。
ヨットだけでなく大航海時代を思わせる帆船も。
行きは30分ほどしか時間が無かったのですが、帰りはこのバスターミナルでリスボン行きのバスに乗り換えです。
サグレスからリスボンは鉄道で行くと、途中のトゥネスという駅で乗り換えしなければならないのでラゴスから長距離バスで行ったほうがいいでしょう。
その帰りはラゴスでバスの乗り換え時間をそれなりに取ったのでお昼ご飯しつつラゴス旧市街を散歩してきました。
ラゴス旧市街はそれほどの大きさでないので散歩にはいい感じです。
マリーナも備えていて、夏にはいいリゾートになっていそうです。
ラゴスの魚市場。
お昼も魚。バスターミナル近くのAdega Da Marinaというお店で魚の煮込み。
タヴィラ街歩き2
タヴィラの街は夕暮れ、夜、朝方とそれぞれ素晴らしい景色を見せてくれました。
水面に映る両岸の白壁。
夕暮れの歩行者専用橋。
ジラオン川の夜景。
夜の散歩。
冬ということもあり人影はほぼなし。しかしライトアップに反射する石畳の街並みは人気がないことあって幻想的。
夕食はAquasulというレストランで。
ちょっと細い道を抜けたところにありましたが、内装もなかなかオシャレでお客さんで賑わってました。
前菜はタコのサラダ、メインは白身魚で。海辺の町ですからね。
早朝の散歩
河口側の車も走る橋を挟んでラグーンとなります。
市街方面。朝日に照らされたタヴィラの街。
タヴィラはスペイン国境からほど近く、ポルトガル国鉄の終点近くになります。
この日はポルトガル国鉄でアルガルヴェ地方を東西に大移動です。
タヴィラから2時間40分をかけてアルガルヴェ地方の西の終着駅、ラゴス駅まで直通の鉄道に乗り込みます。
ということで行ってきまーす。いってらっしゃ~い。
タヴィラ街歩き1
タヴィラ駅に降り立ち、街の中心のあるジラオン川まで10分ほどあることになります。
タヴィラ駅前にはこんな故郷に帰ってきた風の銅像が。
振り向くと、ロータリーに出迎えがいる!羨ましい奴め。
1月ですが、ポルトガルも南まで来ると花もキレイに咲いています。季節を忘れますね。
タヴィラはこのジラオン川の両岸にホテルやレストラン、またマーケットなど集中している街で、川と暮らしがすごく結びついているところでした。
そんな川沿いのカフェのテラスで川を眺めながらまったりワインを1杯。天気もいいし優雅ですな。
水鳥も多く、川で貝か何かを採集する人たちがいたりと。
川を渡る橋や両岸の白壁もいいですね!
さらに河口の方にはラグーンもあり、そこまで行ってくれる連絡船などもありました。
旧市街の南側に車も走れる橋があり、街の中心部に架かる橋は歩行者専用です。
2本あるうち、石でできたこちらのローマ橋はかなりの歴史があるそうで。
この橋が街の中心で橋の入口には噴水も備えたレプブリカ広場があります。
そんな広場でひと休憩
さて、川から少し離れ駅方面の高台に向かいます。
この高台にはムーア人の作ったタヴィラ城址として城壁に囲まれた庭園と、サンタ・マリア・ド・カステロ教会が建ちます。
門から入ると庭園が広がります。
サンタ・マリア・ド・カステロ教会
城壁に登って、見るタヴィラの街もまたいいですね。
ファロ街歩き
エヴォラの次はそのまま南下し、アルガルヴェ地方へ移動します。
エヴォラからアルガルヴェ地方の中心地ファロまで長距離バスで4時間。ファロからタヴィラまで鉄道で1時間の移動です。
アルガルヴェ地方を目指したのは1月という季節でポルトガルでも暖を求めたのと、この本を旅行前に読んでこの地方に興味を持ったから。
ポルトガル全域の街を紹介してますが、特に南の港町は緩やかな空気感を感じ、白い壁と明るい太陽、特にタヴィラは川沿いの街並みと美味しそうな魚料理に惹かれました。
この本、ポルトガル本土以外にもアゾレス諸島にもかなりのページ割かれて紹介されてて興味深いです。アゾレス諸島の主要な2島のいろいろな街と名物料理を詳細に紹介して、いつか行ってみたいですね!
ファロの街に到着。1月だというのに気温は温暖。ヤシの木に白い街、青い空が素晴らしい。バスから鉄道への乗り継ぎには少々時間があるので旧市街を少し散策です。
旧市街はファロの駅からマリーナを横切って10分ほど。ちょうどいい位置にあります。
街の入口の門をくぐると、石畳の道に白い壁、この季節なのにたくさんのオレンジが生っていて避寒地として最高ですね!
教会もパッと見教会には見えないですが、中は綺麗なアズレージョで装飾されていました。
線路沿いにマリーナを横断。
しようと思ったのですが、線路しか渡れなかった…
アルガルヴェ地方を東西に走る線路はファロ近辺ではラグーン沿いに走っており車窓も楽しかったです!
90分ほどの散策を終えて、この列車に乗りタヴィラへ向かいます。