サン・セバスチャン バル飲み歩き
サン・セバスチャンで立ち寄ったバルたち。
バル巡りのために宿は旧市街に取ったので、3泊じっくり楽しみました。バルをいろいろ紹介している本で事前学習した折には、旧市街以外にも良さげなお店がたくさんだったのですが、そちらは結局行かず。いずれリベンジしたい。
ORMAZAMAL
初日の夜、男たちが集まって大いに歌で盛り上がってたお店。
本にあったとおり美食倶楽部同様にこうした集まりは男だけなんだなと改めて実感しました。
毎日やってるわけじゃないので翌日に行ったら落ち着いたお店に戻ってましたw
Portaletas
マリーナへの門の近くのお店。
ピンチョスは魚介が多かったです。
ムール貝やシラスウナギなど。シラスウナギは美味しかった。他の店でもよく頼みました。
Gorriti Taberna
サン・セバスチャンで多分一番有名な店でしょうか。
市場の目の前、旧市街の入り口で昼からたくさんの客で賑わってます。
チャコリを頼むと伝統的な高い位置から注いでくれます。意外と普通に入れる店が多いんですよね。
チャコリとピンチョス2つで7€くらい。宿にも近いので通ってました。
Paco Bueno
ここも昔ながらの雰囲気を持つお店でした。
カウンターの下に散らばるナプキンが繁盛さを表してますね。
ここではエビ料理が充実してました。
Ganbara
広場の裏側の通りにある、これも人気店のようで人がいつも入ってました。
料理も美味しかったのでこの店も滞在中何度か通うことに。
ピンチョスもいいんですが、グループ用の大皿料理も魅力的でした。この店ではキノコ料理が美味しそうでしたね。
メニューに日本語もありました。
Bar Martinez
事前に読んでいたバスク本の表紙にもなっているお店。
エビ、牡蠣、タコと魚介料理を。牡蠣は日本の岩牡蠣をちょっと小ぶりにした感じ。
タコのマリネもなかなかのものでした。。
Txuleta
サンタ・マリア教会の横の競技場への入り口にあるお店。
肉料理が美味しい店で、バーでも肉のグリルのおつまみで一杯やりました。コレが柔らかく美味い。
奥のレストランも良さげでしたね。
Nagusia Lau
生ハムがたくさんぶら下がっているお店だけにここも肉がメイン。
エビのベーコン巻きという山海のコラボ的なピンチョスで一杯やってきました。
サン・セバスチャン モンテ・ウルゲルと旧市街
宿泊してるサン・セバスチャンの旧市街の裏手の山に登ってみます。
頂上にはキリスト像があるのでそこまで。コンチャ湾を挟んだ反対側のイゲルドにはケーブルカーがあるんですが、こっちはないので自分の足で登らねばなりません。辛み。
教会の裏手から山登りの道が続いてます。
ホントはバスが走ってるらしいのですが、朝の散歩で向かったので。
20分ほど歩くと頂上の城跡に到着。なかなかに骨が折れます。
山の中腹にも景色を見渡せる場所がありました。
散歩や運動してる人も。開いてなかったけどカフェなんかも、
この日は晴れてましたが、なかなかの荒れ具合。波が砂も巻き込んでますな。
山を降りて市庁舎前からビーチを眺めるとシーカヤックやってるひとも少しいますね。
先程山を登る入り口のある教会、開館時間になったので見学です。
このサンタマリア教会は市庁舎からのメインストリートの突き当りになります。内部にはギャラリーもあってなかなか楽しめます。
聖ヴィセンテ教会
こちらは宿泊した宿のすぐ近くでよく目の前を歩いてました。
敷地内にいろんなブロンズ像があって面白い教会でした。
スマイアのジオパーク散歩
ゲタリアで美味しい魚を食べたあとは、またバスに乗り終点のスマイアへ向かいます。
スマイアのバス停からまっすぐビーチへ。
案内板によると、ビーチ近辺は新生代。西側にずっと行くと白亜紀の地層も見れるようです。
このスマイアのビーチは地層が切り立っていて独特の風景を楽しめます。
大昔、イベリア半島とヨーロッパ大陸の衝突に盛り上がったことで地層が縦に地表に出現している珍しい場所になってます。
これをまずはビーチで確認。
ビーチはこの地層の出ている場所の中心になっていて、そこから東に行くほど新しい時代になってます。岩場の方へは干潮でないと行けないらしいですが、この日はOKでした。
東側は海まで地層が続いています。
ガイドさん連れてフィールドワークしてるグループがいて、それを眺めていたら晴れてきました。
晴れてくるとビーチを歩くのも楽しくなります!
ビーチのあとはこの崖上にある教会を目指します。もっと古い地層を見に。
世界ジオパークに認定されている証のプレートもありました。
ビーチの入り口にはこの地層で作った馬?のモニュメント。
ビーチから一旦戻って崖上の教会へ。
この教会からの眺めも良い
先に向かっていたビーチの先の岩場もう潮が満ちていて進入不可になってました。
最初に見ておいてよかった。
この教会からはおよそ40分のトレッキングコースが設定されていて、白亜紀と新生代の境目であるkt境界を見ることができるとのことで歩いてみました。
しかし、この崖上を歩く道、安全対策ゼロ。足踏み外したら死しかない危険な道でした。コワイ…
岬の突端にも行けますが、一応キケンマークが。
行きますけどね。風もなかったし。
突端の光景。大パノラマですが、超コワイ。。
そしてこの岬の反対側にあるのが恐竜絶滅の隕石落下の形跡の残るkt境界があります。
地球の歴史の境目が目の前にあるのは、雄大さを感じると言うか、歴史的な建造物を見るのとは違う感慨深さがありますね。
一番彫りの深い部分がkt境界(KPg境界)です。
トレッキングコースは更にさきへ行くのもありますが、今回はここまで。
ゲタリア 観光
サン・セバスチャン3日めは前日のフランスバスクとは反対に西側へ向かってみます。
向かうのは、チャコリメーカーが多いことで有名なゲタリア、そして太古の地層が地殻変動でむき出しになっているスマイアです。
サン・セバスチャンからはこのスマイア行きのバスが1時間に1本ほどあって、これに乗ってまずはゲタリアへ行きました。
バスはビスケー湾沿いに走るので車窓も楽しい、、、はずですが、この日は雨。ちょっと残念。
ゲタリア
バスはゲタリアの観光案内所前で停車。
観光案内所では街歩きのイラストマップなどもらいました。小さい街なので地図べつに要らないんですが、なかなか可愛い地図でした。
ロッカーもあったので、お土産のチャコリとかちょっとした荷物なら預けることができます。
バレンシアガ・ミュージアム
雨の観光なので、ゲタリアではまずバレンシアガミュージアムを見学です。
観光案内所の裏手、エスカレーター登ってすぐ。
創業者のクリストバル・バレンシアガがここゲタリア生まれということでミュージアムが建てられてます。この日は1階で子どもたちがワークショップを行ってて賑やか。
内部はまずビデオでクリストバル・バレンシアガの紹介ビデオ(西仏英語があった)。その後は6つのフロアで彼のデザインした衣装を雨宿りも兼ねてじっくり見て回ります。
ドレス(イブニング、カクテル、ウェディングなど)が多めですが、普段着やエールフランスCAの制服なども。ウェディングドレスはモナコ王妃グレース・ケリーが着た物など貴重なものも。
ワイナリー Bodega Txakoli Aizpurua
ミュージアム出て更にエスカレーターとエレベーターで山側へ登っていくとぶどう畑が広がっていきます。
10分ほど歩いて、ワイナリーの一つBodega Txakoli Aizpuruaを覗いてきました。
直販価格でチャコリ3本セット15€からとかいう格安価格ww
このワイナリーには猫もたくさん(ΦωΦ)
ファン・セバスティアン・エルカーノ記念碑
山側を見たあとは海側へ。
バスの停留所前のファン・セバスティアン・エルカーノの記念碑から。ゲタリア出身のもうひとりの有名人です。
大航海時代の冒険者で、世界一周の途上のフィリピンで戦死したマゼランの艦隊を引き継いでスペインへ生還したメンバーの船長。世界一周を初めて達成したヨーロッパ人の一人です。観光案内所も奥の方は彼の紹介をする展示フロアになってました。
記念碑を抜けると海と港町が広がります。ここから旧市街を散歩。
旧市街にも彼の像がちょいちょいあります。
ここゲタリアの名物は鯛や鰈などの炭火焼きということで、レストランには軒先にかまどがあるお店も多いです。
魚はこんな形の魚型の網焼き機に挟まれて焼かれます。型は鯛に合わせているのか鰈だとはみ出ちゃってちょっと可愛いw
Getaka
ゲタリア旧市街のメインストリートを行き、教会の手前のワインショップ兼バル。
チャコリといえば白だけと思ってましたがロゼもあるんですね。
お昼前にまずは1杯。ここで現地のチャコリを。美味い!!
バスク地方特産の唐辛子オリーブ漬けを肴に。
サン・サルバドール教会
先程のGetakaの眼の前、ゲタリア旧市街の中心に建つ教会です。
敷地が斜めで半島で民家の中狭いところにあることもあって礼拝堂もちょっと傾いていて少し平衡感覚がずれる面白い内観の教会でした。
Restaurante Balearri
お昼ご飯は港とビーチの間くらいにあるこちらの店で。
注文はもちろんチャコリ。そして、メルルーサの炭焼き。
思っていた以上のボリューム。味は塩とオリーブがよく効いていて美味い!!レモンにクリームを合わせると更に美味い!!
今回の旅は香港、ヘルシンキ経由でリスボンに入ってからほぼ海沿いに移動していることもあって2週間、基本魚介類ばかり食べてました。どれも美味しかったですが、ここのメルルーサのグリルとア・コルーニャで食べたタコのガリシア風は別格に美味かったです!!!
フランスバスク日帰りの旅 サール村
サール村
前回、ラ・リューヌ登山鉄道を満喫したあと、サン・ジャン・ド・リュズまで戻るのですが、帰りのバスは2時間後…
しかし、下りのバスは1時間弱で来るのでサール村まで行ってからサン・ジャン・ド・リュズへ帰ることにします。
サール村まではバスで15分。折返しのバスが来るまで30分ほど村を散策します。
サール村はフランスの最も美しい村の一つに認定されています。近くまで来たので寄ってみたかったのです。
村自体は2,000人ほどの規模なので30分でサクッと見て回れます。
広場では名物のバスクチーズケーキが。小さめのケーキ一つ2.5€。購入していただきました。美味い!
バスク織のお店も。
いわゆる山バスクでは唐辛子が特産でもあり、お土産屋には唐辛子そのものから唐辛子入りキャラメルやクッキー、チョコレートなんかも売ってましたw
バスク地方の街や村には必ずあるペロタのコート。
ペロタはバスク地方伝統の球技で、プロリーグもあるとか。
バスク地方にはこのペロタの他にも丸太切り競争や岩の持ち上げなどの伝統競技もあって大会もあるそうです。それらもここでやるんでしょうか。
村の教会。
内部は重厚な木造なのですが、面白かったのは両側のテラスで、なんと4階建て。こういう内部構造の教会は初めて見ました。
お墓も特徴的。とても個性がにじみ出てます。
こういうお墓、いいですね。墓地の立地という点ではクロアチアで見たザグレブやツァヴタットも良かったですが。
サン・ジャン・ド・リュズ
帰りは鉄道でサン・セバスチャンまで行きますが、時間も少しあるので、サン・ジャン・ド・リュズの教会だけ見学。
この教会は太陽王ルイ14世とマリー・テレーズとの結婚式が行われたという教会。
奥のアプスは豪華ですが、その他の部分は素朴さが溢れてます。
さて、帰りはフランス国鉄で国境の町、アンダイエまで行き、バスク鉄道に乗り換えです。
バスク鉄道はTGVも停車するフランス国鉄のアンダイエ駅の目の前ですが、駅の大きさがダンチ。可愛い駅に入線も1本のみの折返しです。
フランスバスク日帰りの旅 ラ・リューヌ鉄道
ラ・リューヌ鉄道
サン・セバスチャンから日帰りでフランス側のバスクをちょっと見に。
目的地はラ・リューヌ登山鉄道です。
フランスとスペインの国境にあるラ・リューヌ山を登る鉄道ですが、車窓と頂上からの眺望は素晴らしいものでした。
サン・セバスチャンからの公共交通機関をつかった 行き方は以下の通り。
- サン・セバスチャンからサン・ジャン・ド・リュズまで高速バス。サン・ジャン・ド・リュズを経由してマルセイユなどへ行く直通のバスが日に何本かありまして、今回は9時発のバスに乗りました。サン・ジャン・ド・リュズまでは30分です。
- サン・ジャン・ド・リュズからコル・ド・サン・ティニャスまで路線バス。サール村行きの21番のバスでラ・リューヌ鉄道の麓の駅まで20分ほど。10時発のバスに乗りました。
登山鉄道は毎時1本(夏季は40分毎)に出発です。
バス乗り継ぎで登山鉄道まで行くとなかなか乗り継ぎが悪くてところどころで時間潰すことになります。できるならレンタカー使ったほうがいいですね。
ということで発車までバスクビールを。
さてさて、登山鉄道が入線してきましたよ。
お昼前に出発する列車なので2編成で。
窓もなく、カーテンはバスク織です。
ラ・リューヌ登山鉄道はラック式で時速9kmという非常にゆっくりしたスピードで確実に歯車を噛み締めて登っていきます。座席が傾くほどの傾斜で、最初に訪れたサン・ジャン・ド・リュズのほか、ビスケー湾を見渡せて天気が良ければ遠くボルドーまで見えそうです。
頂上駅まではおよそ40分。途中のすれ違いの部分は運転士さんが手動でレール切り替えてました。
頂上駅からの景色はすごかった!若干曇り気味なのが残念でしたが。
乗ってきた列車が下山していきます。
頂上にはレストハウスが2件ほど。
そういえばスペイン来たのに全く食べてなかったパエリアと全く飲んでなかったサングリアでランチです。美味い!!
登山鉄道のチケットは往復セットで帰りの便まではお昼ということもあって2時間ほど。少し散歩したり休んだり。
野生の馬が頂上付近には多くいて彼らを眺めるのも楽しかったです!
レールの近くまで来ることもありますよ。毛並みも結構きれい。
そんな感じで過ごしていたら帰りの鉄道が遠くに来ました。
帰りは1編成だったので超満員。ギリギリで乗れましたが。