2度めのヴェネツィアへ

スロベニアの旅を終えて、再びイタリアへ入国です。

ピラン9時発でここ3日間毎日乗っていたコペルへの路線バス、10時半に今回は平日なのでちゃんと運行しているトリエステへの国際バス、12時にトリエステからヴェネツィア・サンタルチア駅までREにのり14時過ぎにヴェネツィア到着と、およそ半日の移動です。

トリエステでは1時間ほど時間が開いたので3日前に買ってたコーヒーチケットを使ってカフェで休憩。チケットには特に有効期限はないのか普通に使えましたよ。年度の記載はあるので1年間有効なんですかね?

tabicam.hatenablog.com

 

14時半、ヴェネツィア到着。この旅の最後の目的地です。

天気も回復していていい感じ☀

 

3年ぶりのヴェネツィア。今回はサンタルチア駅でヴァポレットの48時間券を買って、ヴェネツィアの宿を目指して駅前からリアルト橋まで移動です。

やはりこのヴァポレットからの景色は世界に唯一無二ですな。気持ちいいです!

 

11月のヴェネツィアは、ときどき高潮によるアクアアルタに見舞われるのですが、大丈夫そう。2016年はこの度の後の2週間後に発生してたそうです。

ヴェネツィアの通りにはこのアクアアルタ発生時の備えで高床式の回廊が準備されています。幸い使われるところは見たこと無いのですが。

 

コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段

宿にチェックインした後は、3年前の訪問では改修中で入れなかったコンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段へ。

今回はしっかり登ってきました。

特徴的な屋外の螺旋階段はアニメなどでもときどき見かける隠れたヴェネツィアのスポットです。実際、この場所は通りから外れた裏路地を抜けた先にあるので初めてでなくても迷ってしまいそうですね。

 

最上階からはサンマルコ広場の鐘楼がよく見えます。

このテラスでカフェなどできたら最高ですな。

雨の中、イゾラ、コペルを散策

ピラン連泊の中日は、スロベニアのイストラ半島の3都市の2つイゾラ、コペルを回ります。

ただ天気がこの旅行の中でも微妙で雨がちでした。。。

イゾラ

イゾラはこの3都市では一番規模が小さい港町で微妙な天気もあいまってほとんど人がいませんでした。

普段もこんな感じで落ち着いた街なのかもしれません。

ここへはバスで途中下車してしばらく散歩してきました。

アドリア海の港町のお約束カラフルな壁の家が立ち並びます。旧市街は狭い路地もありちょっとした散策にはとてもいい街でしたね。

街の北側の公園が散策ポイントで雨でしたが散歩する人もわずかにいました。

 

コペル

スロベニア入国時にも一旦来た街ですが、鉄道駅とバスターミナルは旧市街から徒歩15分ほど離れた場所にあリますので旧市街散策のために改めて訪問しました。

旧市街から離れていることもありショッピングセンターなども歩いて5分くらいのところにあります。時間つぶしに寄るのもいいかもしれません。

そんな駅前の風景。

翌日イタリア再入国のために立ち寄ったときの写真なので天気は回復してますww

 

コペルはイタリアからの国境の町、クロアチアへいくのもこの街からアクセス可能なスロベニアアドリア海の玄関口です。

港も大きくてスロベニア海上貿易をほぼこの街だけで賄ってます。

そのため3都市のなかでもダントツに賑やか。旧市街も大きいでし、大型のクルーズ船も停泊します。

この日も1隻入港してました。

中世のギルドの跡地。

今は展示場になってました。

マリーナ沿いの道には魚のオブジェがww

チトー広場。大聖堂や宮殿などが集まるコペル旧市街の中心地です。

大聖堂の塔にも登ろうかと思ったのですが、あいにくの天気に加えて3時位まで昼休みだったので残念ながらスルー。

旧市街は北側半分が海で城壁は南側に伸びており所々に門があります。

そのひとつ、ムーダ門。この門が一番損傷なく残っています。

お昼はこちらのGostilna Pri Tinetuというレストランでいただきました。

ピールはユニオンとは別のラシュコという銘柄のビールで。

ユニオンとこのラシュコがスロベニアの2大ビールのようで、コペルの街ではラシュコの看板を多く見かけた気がします。

そして頂くのはトリュフのパスタ!このイストラ半島へ来た目的はこの時期の名産、トリュフを食べることでしたからね!白トリュフは流石になかったので黒トリュフですが、素晴らしい香りでチーズと絡まったソースの味も美味しかった!これで15€くらい。堪能させてもらいました。

お土産屋の中には塩の専門店もありました。

天然の塩田であるセチョウリェ塩田がピランの南、クロアチアと国境近くにあって、この地方の名産品になっています。

伝統的な製法で中世から700年続く塩田だそうで、やはりミネラル豊富。塩そのものの他、塩チョコや塩石鹸などもありお土産にはもってこいではないでしょうか。

自分もこの地方ならではということでいくつか買っていきました。

コペルは猫の街でもありました(ΦωΦ)

旧市街の路地先など観光客があるかなさそうな場所にいくとちょいちょい見かけました!!

天気が良ければもっと出てきてくれたかもしれません。

 

ピランの夕暮れ~夜

ピランの街の夕暮れ時を散歩。

市壁の見学を終えてワイン1杯飲んだ頃にいい感じ空が黄色くなってきたので、まずは高台の聖ユーリ教会へ向かいます。

白い壁が夕日に照らされていい感じ。

アドリア海に沈む夕日を見に観光客も集まってましたね。

広場の塀などに腰掛けてゆっくり時間を過ごすのもいいかも。

 

海の近くで。

この時間にも漁なのか船がまだ出ていましたね。

ホテルの部屋は海沿いの部屋だったので、沈む瞬間はバルコニーからワイン片手にゆっくり。

ワインは旧市街の商店のワインコーナーにあったマルヴァジーアを。この品種はイストラ半島で栽培しているローカルな品種だそうで、ドライな酸味でした。

 

 

日が沈んだあとのアドリア海

街もライトアップされていきます。

 

夕食はバスターミナル近くにあるレストランPri Mariまで。

タルティーニ広場もライトアップ聖ユーリ教会がどーんと存在感を出してます。

この広場の周りにもレストランはあってテラス席は賑わってました。

スロベニアの小さな町のバーで余市に山崎を見かけるとは。

そんな夜の散歩しつつお店に到着。

 

注文はスカンピのパスタ。美味い!

ピラン旧市街散歩

軽く散歩するだけなら30分もあれば可能なピランですが、歴史は古く、前年に訪問したドブロブニクスプリト同様に古代ローマ時代までさかのぼります。

ローマ時代の遺跡などは見かけませんでしたが、中世以降の建造物は多く、どれもこのイストラ半島の突端という地理も合わせて魅力的でした。

聖ユーリ教会

ピランの街は北側が高台となっており、そこに建つ教会です。

北側の坂を登っていった先の開けた広場と主に白亜の教会が建っています。

海の青と芝の緑、白、青空と時間を忘れてぼーっとできそうな立地です!

北側の崖はこんな感じ

そして教会の広場から街を見てみると、この景色。

茶色の屋根と海という、言ってしまえば魔女の宅急便的風景が広がります。

なお、対岸に見えるのもイストラ半島の一部ですが、あそこまで行くとクロアチアとなります。この半島、殆どはクロアチアなんですが。クロアチアには古代ローマ遺跡も多くプーラの円形闘技場などの見どころもあります。戦前は鉄道もあったそうですが現在ではトリエステまで戻ってバスでクロアチア入りが一般的なのでしょうか。

外壁には日時計が。この日は午後から天気も回復し、この日時計も役割を果たせて気持ちよさそう。

教会内部は地下の展示室を見学した後、ホールへといきます。

街の規模としては小さいピランですが、教会の内装や絵画などは目をみはるものがありました。

よくモザイク画やステンドグラスの題材となるキリストの一生はこの教会では現代的なガラス絵で展示されてました。なかなか珍しいので個人的には必見です。

 

鐘楼

その聖ユーリ教会の隣りにあるのが鐘楼です。

タルティーニ広場からもよく見える街のランドマークですね。2€で登れますので、ピランに来たなら必須で登ってほしいです。

 

最上階。

フロアも小さいですが、バルコニーは更に狭いのでご注意を。

 

タルティーニ広場を見下ろす。すぐ近くに立地しているように見えますが、高低差がかなりあります。

岬と反対の東側。

こちらには市壁が残っています。

塔の隣には洗礼堂もありこちらも見学可能です。

聖フランシス教会

タルティーニ広場から聖ユーリ教会へ向かう道の1本となりの路地から行ける教会で、修道院を併設しています。

 

ギャラリーや回廊もあってかなり広い教会でした。

こちらの鐘楼は修繕中でしたね。

市壁

聖ユーリ教会の鐘楼からも見えた市壁まで行ってきました。

ま、徒歩5分ほどですが。

この市壁は中世、神聖ローマ帝国の時代に作られたものということで

市壁も2€で登れます。ここから見るピランの街は最高でしたね。

鐘楼よりまた高い位置から町並みを眺めることができます。

 

市壁の入り口にはカフェもあったので、ここらで一休み。

イストラ半島はクロアチア旅行でも触れたワインの生産地で、地元の白ワインを一杯いただきました🍷

 

国境を越えてスロベニアのピランへ。

この日はトリエステから国境を越えてスロベニアへの入国です。

スロベニアはほぼ内陸国なのですが、イストラ半島の上部のみ海に面していて、今回はそのあたりを巡ります。

内陸側には世界遺産のポイストナ鍾乳洞やブレッド湖など見どころが大いにあるので、機会を作ってまた改めて訪問したいですね。

一応ポイストナ鍾乳洞へはトリエステと国境を接するコペルから鉄道などでいけないこともなかったのですが。

 

昨晩調べておいた時刻に、トリエステ駅横の倉庫みたいなバスターミナルに向かったのですが、、、バスが来ない???

9時台は2社が運行してたはずなのにどっちも来る気配が全くしない。

で、気づいたのですが11月1日はキリスト教では「諸聖人の日」ということで祝日でした。日本じゃ前日夜のハロウィンは知名度ありますが、こっちは全く認知してませんでした・・・

祝日なので国境越えのバスはなし(市内循環などローカルのバスは動いてました)。仕方ないので予算外ですがタクシーでコペルまで移動です。

イタリア側でローカルの路線バスが動いてるならスロベニア側でも動いてるだろうと。

トリエステ駅で拾ったタクシーでコペル駅まで50€でした。

 

コペルは駅とバスターミナルが併設していて、ピランまでの路線バスもここから発車しています。

ピランまでは1時間弱といったところですね。トリエステ湾沿いに走る区間もありなかなかの車窓です。ピラン滞在の間はあまり晴れ間なかったのが残念でしたが。

 

ピランのバスターミナルは海沿いにあって、この路線の終点だけあって来れるところまで来た満足感がありますね。旧市街から15分ほどです

本日から二泊するピランのホテルまでの道のり

港町だけあって地元漁師のものと思われるボートがマリーナを埋め尽くしてます。

 

ホテルに荷物を預けたら少し晴れてきましたのでピランの街を散歩。

ピラン旧市街は半島に突き出た僅かな場所なので30分もあれば散策できるのですが、起伏に富んだところも多くて歩くのが非常に楽しいです。

夏季の間はヴェネツィアとの間に航路も設定されているそうなので、そのシーズンの間だったらヴェネツィアから船で訪問するのも楽しそう!

 

ピランの街の西側は海水浴も可能なようです。

宿泊したホテルピランもこの西側に位置していてシービューのいい部屋をあてがってもらいました。

海もきれいで透明度高いです。ホテル前の岸壁は整備されてる事もあって、釣り人もいました。

宿泊したホテルピラン。

レストランも併設されてて、朝ごはんもそこで頂きました。ヴェローナヴェネツィアB&Bトリエステがビジネスホテルだったので、この旅行唯一のリゾートホテルです。

朝食はビュッフェでこんな感じ。美味しかったです!

 

お昼はそんな西側の海岸沿いのレストランへ。

いい立地だけあってレストランが並んでいるエリアでした。

国が変われば当然ビールも変わります。こちらはスロベニアの代表的なビール「PIVNICA UNION(ピウニッツァ・ユニオン)」

スロベニア滞在中はほぼこのビールで統一されてましたね。

 

ピラン旧市街の中心、タルティーニ広場。

ATMやスーパーも近くにあり便利でした。

市庁舎やマリーナもあり、朝は市場も立ってましたね。

 

ピランの街は海沿いから一歩入ったところにも中世の雰囲気を感じるところが多くあって、街なかの広場なんかもその一つですね。

路地散歩もまた楽しめる街です。

 このピランはヴェネチア共和国の版図でもあったことから同じような文化があるのか、お土産屋にはこんなのも。

またヴェネツィアブラーノ島のように家々がカラフルなのも多いのが特徴ですね。

聖クレメント教会

ピランの街の突端に位置する教会です。

教会前まで駐車スペースになってますが、内部は見ることできました。簡素な教会ですが、石積みの壁などは歴史を感じます。

ピランの街の突端部分まで来ました。

先程の教会の裏手側になりますが、こちらは灯台となってます。

このあたりには人魚のモニュメントもあったのですが、こんな化石っぽいのまで。

本物??

トリエステ夜の散歩

トリエステの夜はハロウィンイブということで、イタリアの果てであるにもかかわらず仮装の家族連れや若者で賑わってました。

そんな夜の街を散歩。

 

の前にバスターミナルまで行って翌日のスロベニアのコペル行きのバスの時刻表を確認。スロベニアもシェンゲン域内なのでパスポートチェックなどは無く、国境を超えるバスも1日に10本ほどある模様。

ホテル予約しているピラン直行のバスもありましたので、そのくらいに時間に出ようかな。

 

黄昏時の港

そして日は沈み、夜のトリエステの散歩開始です。

トリエステ沿岸は工場も多いので、夜のクルーズとかあったら楽しいかもしれませんね。川崎みたいに。

日が沈んだ後のグランカナル

 

市庁舎前

市庁舎はことさら輝いてました!

港沿いにかつてあった駅舎跡。

現在は文化会館になっているみたい。

 

夕ご飯はオーストリア名物、カツレツを。

量が多すぎたw

 

あまったのを包んでもらって、トリエステ地ビール

そして、前年のクロアチア旅行でも頂いたサン・セルヴォロで晩酌です。

 

トリエステ2 カフェの街

カフェ巡り

トリエステはかつてオーストリア帝国の貿易港だったことから本国同様のカフェ文化が発達した街でもあります。

イタリアとなった後にも世界的なコーヒーブランドのilly創業の地で本社に工場もトリエステにあります。

そんな街なのでカフェもあちこちにあります。イタリアの街というとバールがあちこちにあってビールやワインを引っ掛けて回るんですが、この街はカフェ巡りですね。

観光案内所でカフェ巡りのチケットを購入すると市内8箇所でカウンター越しにそれぞれの店でコーヒーを6杯まで飲めますので、これでカフェ巡りしました。

カフェによってはコーヒーにチョコレートも付きますよ。

市庁舎と港

トリエステの中心地のウニタ・ディタリア広場とその奥に建つ白亜の市庁舎。

多くの人で賑わってます。そのまま海まで広がるこの感じの広場はヴェネチアサンマルコ広場を思い出しますな。

そのまま港沿いを散歩。時刻も夕方に近づいて夕日が綺麗。

特に広場近くの桟橋は絶好のサンセットポイントでした!

トリエステ=オピチナ・トラム

トリエステから郊外のオピチナ地区を結ぶ路線で、路面も走るトラムかつオピチナ地区がちょっとした山であるため、専用起動に入るとケーブルカー形式となる大変珍しい路線です。

これは鉄道好きとしてぜひ乗ってみたかったのですが、旅行をした2016年10月を遡ること2ヶ月前に衝突事故を起こして運休中だそうで・・・残念。そりゃ始発駅の停留所で待ってても来ないし、キオスクの人にチケットくれって言ってもバスチケット寄越そうとするわけですわ。

路線沿いに歩いていると路面から専用軌道に変わるところに車両があったので、それだけ見学してきました。

専用軌道に乗るところでトラムにケーブルカーを連結して標高300mまで登ることになってます。

ちなみに調べると2020年には復旧する予定だそうで。いつか再訪したいなあ。