リギ山周回
ルツェルン二日目は午後のカーニバルの子供パレードまでの時間でリギ山を観光します。
リギ山はルツェルン湖とツーク湖の間にある標高1,797mの山で、山頂からの景観と登山鉄道で有名なところです。
雪の降るときに行ったので頂上からの素晴らしい景観は見れませんが、雪景色は堪能しました。
今回のスイス旅行は雪の季節に雪山に行くので、スノーブーツを購入して行きました。雪山では主にスノーハイキングをしてきました。
リギ山へはルツェルン駅前からフェリーに乗ってフィッツナウへ、そこからフィッツナウ・リギ鉄道で山頂へ。山頂からはアルト・リギ鉄道でアルト・ゴルダウへ下り、そこからスイス国鉄でルツェルンに戻る周回ルートをまとめたチケットがあったのでそれで行ってきました。
ルツェルン駅前からフェリーに乗船です。
朝なので珈琲を。チョコレートもオマケで。スイスはチョコレートも美味かったですね。
ルツェルンを出発。湖からホーフ教会。
フィッツナウの街。およそ1時間ほどの船旅です。
フィッツナウ駅。ここから赤い車両が目印のフィッツナウ・リギ鉄道に乗って山頂駅まで向かいます。
山頂駅からは少し歩くと展望台があるのですが、雪しか見えないので今回はパス。
この山頂駅からリギ山の反対側へ抜ける青い車体のアルトリギ鉄道へ乗り換えと行きたいですが、それでは面白くないので一駅歩いて見ます。
走り去る鉄道沿いの下り坂を。
途中線路ぞいから少し外れて山道に。
ここらからはスキーやソリなど楽しむ人達が増えてきます。歩いてる物好きは自分だけでしたが、変なヤツと思われたかすれ違いに結構話しかけてきてくれましたww
しかし、このスキー場のリフト代わりに登山鉄道を使うというは、日本では見れない風景でいいですね!
一駅下った駅からアルトリギ鉄道に乗り込みます。
アルトゴルダウ駅に到着。ルツェルンに戻ります。
ルツェルン カーニバル1
ルツェルン駅から出てみると、すでにカーニバルのパレードが駅前の通りを練り歩いてました!
この日はルツェルンファスナハトの2日目。ファスナハトはドイツ語でのカーニバルです。今回の旅行範囲はほとんどがドイツ語圏になりますね。
街は既に大盛り上がり!
こっちもテンション上がって、ホテルにも行かず荷物と一緒にまずは駅前通りの脇に陣取ってパレードを見学です。
このパレードはチーム戦で50以上のチームがれそぞれ独特な衣装と山車と演奏で次々とやってきます!
悪魔を模したチームが多かったですかね。
パレードが終わり、ホテルに向かいます。
その道もパレードを終えたチームや、仮装の見物客で賑わってますね。
ロイス川に架かるカペル橋。
スノーパウダーを纏って、美しいですね。
ストリートライブ
ホテルで休憩の後、カーニバルの夜へ。
夜は雪が降ってきましたが、サラサラの雪で払えば振り払えるので傘もいりません。
泊まったホテルは、ホーフ教会手前のHotel zum Rebstock。スイスらしい木組みのホテルで部屋もまあまあの広さでした。最上階だったのが逆に災いして若干天井が低かったのが残念でしたが。
夜のホーフ教会。双子の尖塔が特徴的で、駅から湖沿いの道を歩くと正面からその姿を見ることができます。
ルツェルン湖眼の前にある5つ星ホテル、Hotel Schweizerhof Luzernのロビーでは夜も演奏が行われてました。
ここも自由に入ってバーで買ったビール片手に演奏を楽しませてもらいました。
そのホテルの裏側のある改革派教会の前での野外演奏。
夜のカペル橋
1,333年に架けられた橋で梁には本来、ルツェルンの町の歴史が描かれていますが、カーニバル中は各チームのエンブレムのようなものが飾られてました。
グリューワインで一息。
賑やかな夜の街は深夜になっても衰えることはなく。
0時を過ぎてもお祭り状態です。自分は歩き疲れてそのくらいの時間にホテルに戻りおやすみです。
フォアアルペン・エクスプレスでザンクト・ガレンからルツェルンへ
素晴らしかったザンクト・ガレンの世界遺産の修道院を見学の後、カーニバル真っ最中のルツェルンへ向かいます。
ザンクト・ガレンからルツェルンへはチューリッヒ経由のほうが早いのですが、その路線は行きに乗ったので別ルートで行きます。
ザンクト・ガレンとルツェルンをチューリッヒ湖南端のラッパーズヴィル経由で結ぶ路線で、フォアアルペン・エクスプレスはこの2都市を直通で走る特急列車になります。所要時間は2時間ほど。
氷河急行やベルニナ急行、ゴールデンパス・ラインがスイスの3大鉄道旅ですが、今回の旅行範囲ではゴールデンパス・ラインが掠るくらいなので、なにかいい鉄道ないかと探して出てきたのがこのフォアアルペン・エクスプレスです。
先程の路線のような高山地帯はあまりなく、牧歌的な風景が特徴でしょうか。
この列車のハイライトはチューリッヒ湖、オーバー湖、ツーク湖などの湖畔を走る景色でしょうか。特に、ラッパーズヴィルからのチューリッヒ湖とオーバー湖の間を走るところは素晴らしかったです!
旅のお供は、ザンクト・ガレン名物という白ソーセージをテイクアウトし、キオスクで地元のビール🍺を購入。
https://www.schuetzengarten.ch/sortiment-details/items/stgaller-klosterbraeu.html
ラベルの修道院がいいですね!
ボックス席のテーブルはフォアアルペン・エクスプレスの路線図になってます。なかなかオシャレ。写真手前がドイツ国境のボーデン湖になります。
このテーブルの赤いラインを進むことになります。
ザンクト・ガレンからすぐにあった石橋。カーブしてこの橋を渡ります。
オーバー湖畔
ここからオーバー湖とチューリッヒ湖の堺を走ります
オーバー湖とチューリッヒ湖の堺には人専用の木橋か架けてあり、機会があったら歩いてみたいですね。
路線沿いにあった教会たち
ラウアーツァー湖
翌日に乗るリギ山登山鉄道との交差
このあたりから仮装の人たちが乗ってきてカーニバルに向けてテンション上がってきます!
時間に余裕があったら行っておきたかったスイス交通博物館。鉄道から航空機まで揃ってます。写真左側の建物になります。
この博物館、外見も特徴的で壁一面すべて交通標識で埋め尽くされているというなんともユニークな博物館なんですよね。
ルツェルン駅に到着
構内もすでにお祭り状態!!
ザンクト・ガレン観光 世界遺産の修道院へ
夜のチューリッヒ旧市街の家具屋さんに居た猫。昼間の営業時間は看板猫になっているんでしょうか?
さて、この日はチューリッヒからザンクト・ガレンへ行き、世界遺産の修道院と図書館を含めて半日観光したのち、景勝路線のフォアアルペン・エクスプレスに乗りルツェルンへ向かいます。
スイスの国土は九州と同じくらいの面積で、今回はその中でもスイス中央部の都市を巡るため各都市間の移動は1~3時間ほど。いろいろ見て回りましたがコンパクトな旅になってます。チューリッヒからザンクト・ガレンまでは1時間ほどです。
ザンクト・ガレンは前日までカーニバルだたようで、街のメインストリートにはその名残の紙吹雪が残ってました。旧市街まではトラムでも行けますが、1駅なので歩くことに。10分もあれば旧市街エリアです。
福音教会
修道院手前にある教会。
内装はオリエンタルな雰囲気の幾何学模様が特徴です。
ヨーロッパの教会は入り口にパイプオルガンがあることが多いのですが礼拝の奥にパイプオルガンがあるのは珍しいですね。
修道院
旧市街の中央部にあります。
中央の大聖堂と脇の入口から図書館へ行けます。
残念ながら図書館は撮影不可なので写真はないのですが、とても美しい図書館でした。
2層の書棚と天井のフレスコ画が素晴らしい空間で、まるでFF5の古代図書館のようでした!
自分の実際に行った中では、このザンクト・ガレンの修道院図書室、リトアニア・ヴィリニュス大学図書室、オランダのマーストリヒトのブクハンデル・ドミニカネンが本屋・図書館での美しい場所ベスト3です。
大聖堂、修道院、図書室の入り口の外観
大聖堂の内容は豪華絢爛で、その迫力に圧倒されました。
この聖堂の空間で小一時間じっくりこの空気感を感じていたいと思うほど。まさに声も出ない美しさでした。
ザンクト・ガレン修道院は図書室も有名ですが、この大聖堂はじぶんが今までいった教会では一番美しい教会だと思ってます。
ケーブルカー
修道院の裏手に高台へのケーブルカーがあります。
このケーブルカー、無人でボタン押すとドア閉まって登っていく仕組みで面白かったですww
このようなコンパクトなボックスカーで登っていきます。
これに乗ってトンネルをくぐって登っていった先の駅の裏手からは街を眺望できる場所に出れます。
チューリッヒ2
スイスは治安も大変よく、夜の街を歩いてもなんら危険はなかったです。
泊まったホテルも駅から割と近く、歩いたのも旧市街周辺だけでしたが。
スイスでの1食目はチューリッヒ旧市街のスイス料理店で、ソーセージのセットを。
スイス料理と言っても、肉関連はドイツとほぼ一緒ですね。チーズやワインはスイスのほうが美味しかったです。
スイスワインはあまり日本では馴染みはないですが、世界遺産にもレマン湖周辺のぶどう畑などあり、美味しいワインが揃ってます。
ドイツより南にあることで白のほかにも赤もあり、肉にチーズととても合いますね。
真冬のカーニバルウィークということで、屋台などではグリューワインもお手軽な3,4スイスフラン程度でいただけました。
夜のチューリッヒ散歩
リマト川沿いの世界遺産地区。ライトアップが素晴らしい。
聖ペーター教会とオリオン座
チューリッヒ中央駅
翌朝、ICでザンクトガレンへ
車窓。雪景色の中を東へ。
今回一緒に連れてったダンボー。
ダンボーの写真展をこの旅行の前に見てきて自分も連れて行こうと思い、購入してしまいました。スイス旅行では時々出てきます。
チューリッヒ1
空港に降りて、鉄道でチューリッヒ中央駅へ。
さっそくカーニバルの雰囲気なのか、駅のホールにさっそくアーティスティックなオブジェがお出迎えですww
チューリッヒは1泊で、街の中心地の散歩してきました。
中央駅からチューリッヒ湖まで流れるリマト川沿いに教会や旧市街など見どころが多いです。
聖ペーター教会
鐘楼の大きな時計が印象的な、チューリッヒ最古の教会です。
この時計の文字盤、ロンドンのビックベンのより大きいそうです。
内部は丸窓から差し込む光が特徴。
フラウミュンスター
見学時間が無くて外観だけ。
近くには15世紀のチューリッヒ市長でブルゴーニュ戦争のスイス側の指揮官、ハンス・ワルドマンの像が川沿いに建ってます。
グロスミュンスター
フラウミュンスターと川をはさんで反対側にある教会です。
少し高台に建っていて、正面からシンメトリーに建つ双子の塔が印象的。
2つの塔のうち、湖側のカールの塔には入場料支払い登ることができます。
等の高さからだと遮るものがないので360度パノラマを楽しめます。
街の北側。聖ペーター教会の時計塔も見れます。
南のチューリッヒ湖側。
チューリッヒ湖
中央駅から教会など見ながら歩くとすぐに着いてしまいます。
トラムに乗っても数駅の距離で、街の直ぐ側なので市民の憩いの場ですね。
湖とかくのトラム駅。中央駅と同じくいろんな路線がここを通ります。
リマト川の河口に架かる橋にもトラムが。
思い思いに楽しむ人で多かったです。
観光してたどり着いたのは夕方だったので夕陽と一緒に。
スイス旅行イントロ
2013年2月、スイス旅行に行ってきました。
スイスへの目的は、いっそ真冬に行くので雪化粧のヨーロッパの街並みをあるきたかったのと、カーニバルを巡りたかったからです。
2013年のカーニバルの日程は、2月中旬に灰の水曜日があり建国記念日を含めた週にちょうどあってました。
以下の2都市でメインのパレードの日がいい感じにずれてたので、これらの都市+起点のチューリッヒを中心に巡ってきました。
スイスの始まりの3州の中心で、スイス最大のカーニバルが開かれます。
昼間のパレードも大いに盛り上がりますが、夜にも街のいたるところで演奏が行われとても楽しかったです!
スイス原初3州という歴史も深い街なので、この旅でも3泊して、メインで訪問しました。
旧市街の中世の街並み、湖と山の美しい自然が魅力です。ルツェルンを起点に、リギ山やエンゲルベルグのティトリス山にも行きました。
・ベルン
スイスの首都で、カーニバルの参加者も若者が多かった印象。
アーレ川に囲まれた旧市街でカーニバルが行われます。ベルンは街のシンボルがクマで、カーニバルの主役もクマです!
旅行のために読んだスイスの歴史の本で紹介されていた、歴史の分岐点でもあるブルゴーニュ戦争のムルテンの戦いが行われたムルテンにも日帰りで訪問しました。
スイスの経済的な中心地。旅行ではチューリッヒ空港が旅の起点と終点でした。
ここでのカーニバルは、日程的に帰国日と重なっていたので雰囲気だけ。
また、世界遺産の図書室を持つ修道院のあるザンクトガレンへもチューリッヒから足を伸ばしてみました。
スイスのカーニバルはこの他にも、ユネスコ無形文化遺産にもなっているバーゼル、リゾットを振る舞うルガーノ、なまはげのようなロイチェゲッタなども有名ですね。それぞれスイスの中心からは離れてしまい、カーニバルの日程も旅程に合わず断念しましたが。
スイスは公用語が4つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)もあり、地域によって使われる言葉が違うほどのモザイクな国で、先程あげた各地のカーニバルは、それぞれ特殊性があって興味をそそられました。いつか行ってみたいです。
ルートは、チューリッヒ→ザンクトガレン→ルツェルン→ブリエンツ→インターラーケン→トゥーン→ベルン→チューリッヒと、スイスの中央を1周する感じです。
交通機関はすべて鉄道で。スイスは日本並みに鉄道が発達していて便利に利用できました。それぞれの都市間を走る鉄道は途中下車が自由なので、移動の間にいくつかの街を散歩してました。
どの街も雪景色とマッチしていて、美しかったです!
スイスの交通機関は乗り放題のパスもあるのですが、滞在する街もあったので移動費の試算の結果、こちらの半額カードを使いました。都度、半額カードを提示してチケットを買う手間はあるのですが、こちらのほうが安かったので。(スイスは物価が高いので、なるべく節約したいですね。)
都市間移動のほか、市内交通も半額です。市内交通ではパスを提示する場面はなかったですが、自販機に「1/2」の表記があるので、それを買えばOKです。
半額になる交通機関には移動で使う鉄道、バス、トラムのほか、スイスの旅行には欠かせない湖を行く船舶、山岳鉄道も含まれます。
カードはチューリッヒ空港到着後に空港駅のチケット売り場で買いました。パスポートの提示して、今日から使うとカウンターで伝えてゲットです。
この旅行の前に読んだスイスの歴史についてはこの本で学びました。
古代ローマ帝国の時代から、スイス連邦の始まり、中世の戦乱や、傭兵団の派遣国家としての成り立ち、第2次大戦まで。永世中立国の成り立ちがヨーロッパ中央で様々な勢力に囲まれ続けた山岳国家という地域性、公用語が4つもある理由など。
それまで世界史という観点では馴染みのない国でしたが、ドラマティックな歴史を知ることができて面白かったです。